ホームページ (April 12, 1997)
うららかな土曜日の午後、住友信託のチーフディーラーをされている伊藤洋一師匠のお宅でホームページオーナーの会なる催しに参加した。洋一師匠とっても楽しかったです、どうもありがとうございました。
出席者は10数名におよび、遠くは岐阜からいらっしゃった方もいて、ホームページ作成ノウハウのプレゼンテーションをしながら、ワインを楽しみ、おしゃべりを楽しんだわけである。私の持っていったリブレットとPHSによる32Kデータ通信は参加の皆さんもかなり興味を持ったようだ。スパタ斎藤に負けないようにモバイルコンピューティング・グッズを集めまくっている私としては嬉しいかぎりである。
かねてより私がホームページ管理のために購入を検討していたFRONTPAGEというマイクロソフト社のソフトを参加した「しら」さんが披露してくれた。WYSISWYGにアイコンによるリンク管理!!正にこれが捜し求めていたソフトだ。これでもうハイパーリンクの書換をしなくてすむと思うと涙が出るくらい感動的である。消費税5%だろうがなんだろうが絶対購入するぞと心に決めた次第である。
その後、催しに参加していたニフティサーブの金融プロフェッショナルフォーラムの友人達と烏賊の刺身がうまい新宿の店(いかや)にくりだした。
私を含めて4人ともインターネット上にホームページを開いているわけであるが、銘酒久保田を呑みながら、どうしてホームページを作り続けるのか?という話になった。
女性向けに書いているのにオヤジばっかりからメールが来ると言う話もあれば、自分のページの内容を仕事に役立てていきたいという意見もあったし、がははと酔っ払って帰ったときの自分の行動の外部記憶装置として利用しているという話も出たりした。人それぞれである。それでも核心のコア部分では、「人のため」よりは「自分のため」にページを作り続けているという話がやっぱりでて、何となくほっとした気持である。
私はなんでホームページを作り続けるのか?
答えはこんな具合だろう。
「ホームページを作ることの大部分は自分のためだろうね。他人を意識して何かをしているという作業ではなくて、自分が毎日どんな事を感じて、どんな風に考えていたのかを書きとめる作業をたまたま公開しているというだけだよ。思ったことを書き散らしているのが一番だなぁ。もちろん、言葉を綴る作業はコミュニケーションなんだから、完全に自分のためってことはありえないし、その最低線を押さえるためにホームページを公開しているという部分は否定できないけど。」
「自分が書いていることに反応してくれる人がいて、その人が自分にとって刺激を与えてくれる人だったら、それはすごく嬉しいことだけど、そういう人とのつながりを広げるというのことが目的ではなくて、あくまでも副次的な結果だと思っている。読んでいてくれる人には悪いけど、自分のための作業って部分は絶対ゆずれないね。」