199700817 of Yasushi's Life


二切れの魚 (August 17, 1997)

夕ご飯のおかずを仕入れるべく家のそばのスーパーまで出かけた。
丁度夕刻だったので、スーパーの中は買い物をする人たちでいっぱいだ。私の住んでいる場所は賃貸マンションが多い場所なので、客層としては若い夫婦連れがメインとなる。ちっちゃな子供をベビーカーに乗せて連れている人もいれば、つい先日のハネムーンで出かけたハワイやケアンズあたりのTシャツを着ている新婚ほやほやのカップルもいる。

こういった客筋をしっかりつかんでいるいるせいか、スーパーで売られているものもたいてい2切れとなっている。今日は魚でも焼いて食べようかと思っていたので、魚売り場をのぞいてみると、ほとんどが2切れパックだ。魚を焼いて食べようなんて思うのは土日位なものなので、2切れパックを買っても1切れは余らせてしまうので、魚を買うことはあきらめた。

私は33歳だ。スーパーが客筋としている若い夫婦連れの年代のトップエンドの年代だろう。同じ年代の会社の同僚や知り合いを見回すと、ほとんどが結婚しており、子供もいる。中には私が1回も結婚していないのに、2回も結婚している猛者までいるありさまだ。きっと彼らも同じ時間にどこかのスーパーで夫婦であるいは子供連れで買い物をしているのだろう。

しかし、私は独身である。一人暮らしも既に15年になり、人生の半分近くになろうとしている。

こうなってくると、人と一緒に生活するということが全く想像できなくなってきてしまう。いつでも好きなときに好きなことをしている暮らしが当然だと思っており、完全にマイペースで暮らしている。起きたい時に目を覚まし、寝たいときに寝て、仕事をしたい時に仕事をし、考え事をしたい時に考え事をする。この安定した暮らしに他人が入ってくるなんて、信じられないというのが正直な気持ちだ。もし結婚しても、別居して結婚生活を続けたいなぁと思うくらいである。

だからおまえは結婚できないんだよ。という知り合いの声が聞こえてくるような気がするが。それはしょうがないと言うものだ。別にパートナーとなるべき人が欲しくないわけではないが、どうもそこから手をつないでスーパーで一緒に買い物するというところまで考えが回らない。まあ、安定を失ってもより以上の物が得られると思うパートナーが見付かれば問題はないのだろうという結論に落ち着いた。

何だか極プライベートな部分なので筆が鈍ったとしか言えない今日の「言いたい放題」だ。

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