人を好きになること (August 25, 1997)
知り合いのHPの日記関係で結婚の話題が飛び交っていて、結構楽しませてもらっている。ベルデ@伊藤さんもなかなか衝撃的な日記を披露してくれているし、離婚経験者からのパースペクティブをNORIKOさんが提供中だ。
私は独身なので結婚について語るのには限界がある。そこで、結婚の話から今度はちょっと方向を変えて「人を好きになる」ことについて書いてみようと思う。
人が誰かに対して恋愛感情を抱くようになるプロセスは千差万別である。電撃のように初対面で一目惚れしてしまうケースもあるだろうし、なんとなく好きになってしまうこともある。あるいは、全然意識していなかった人のことを何かのきっかけで突如好きになってしまうということもありうる。
よくよく考えてみると、誰かに恋愛感情を抱くということはかなり困ったものである。なぜならば、それは突如現れる感情で、さらに悪いことに一人では完結しないものだ。なぜそういった気持ちになったかには、ほとんどの場合まともに説明がつくこともないし、そうそう簡単には消え去るものではない。また、もちろん片思いがいいんだぜというご意見をお持ちの方もいるだろうが、相手の気持ちがこちらの気持ちに応じてくれてはじめて恋愛感情というのは充足される代物であり、必ずしもそういった状況になるという保証はどこにもないときている。
それでは、そんな気持ちが無ければ楽なのかと言えば、そうではないだろう。人を好きにならない人生はきっとつまらないものだ。
本当に手におえない、始末の悪いものだ。