パワー不足 (August 4, 1997)
実はまたハワイに出張に来ている。今年に入って5回目になるような気がする。もう回数を数えるのもうっとおしい。
今回のホノルル行きのフライトでは、私の横にキャッシー中島が座っていたのだが、彼女は「禁煙席って言ったのに、どうして喫煙席なの」と文句を言ってファーストクラスの席に移っていった。私としては横の座席が空いている方がいいので、最初はラッキーと思ったが、よーく考えれば同じような文句を言ってファーストにしてもらえばよかったと反省したわけである。まあ、もともと横に座った人がキャッシー中島であるなんて気が付きもしなかったのだが、一緒に出張に出かけた同僚が「あれ、キャッシー中島だよ」とホノルルの入国審査の時に指差したのが、最初に私の横に座っていた太ったおばさんだったという次第である。
別に今日はキャッシー中島の話をするのが目的ではないので、話を本題に戻す。
今回の出張はいつもの通りリブレットを持参し、メールチェックをしたり、HPの更新をしたりしているわけであるが、それ以外に仕掛かり中の本の原稿を仕事を終えた後に書こうと思っていた。
今までは、出張中に原稿を書くということはほとんどなかったが、リブレットでもタッチタイプができるぐらいだから問題無いと思っていた。しかし、実際に原稿を書き始めるとやはりあまりにうっとおしくて2、30分も書き続けていると集中できなくなってしまうことに気が付いた。
以前にリブレットをべた誉めしたが、あくまでそれはPDAとしての利用に限った場合であって、本気で文章を書く作業にはリブレットはあまりに力不足である。もちろん最近のリブレット50やら60は外付けのキーボードが接続できるので多少は違うのであろうが、それでもあの小さい画面で原稿用紙20枚も30枚も書く気にはならない。
こうなってくると、出張中に原稿を執筆するためにもうすこしPCらしいサブノートが必要になってくる。パナソニックのレッツノートやIBM535,三菱電機のAmityあたりがねらい目となるのだろう。
しかし、この類のサブノートはかなりなお値段である。PHSやら携帯電話を買うようにおいそれとは飛びつくわけにはいかない。やはり、ある程度まとまった臨時収入でもないとなかなか手が出ない。
臨時収入を得るためには原稿でも書いて印税で一儲けというのが一番手っ取り早いのだが、その原稿を書くのもリブレットでは今一つ調子が出ない。こうなってくると、鶏が先か卵が先かという具合である。しばらく出張が増えそうな雲行きなので、先に鶏を捕まえることを真剣に考えなくてはならないかもしれない。悩ましい限りである。