199700806 of Yasushi's Life


日本のインターネット (August 6, 1997)

ご存じの方も多いと思うが、インターネットとはアメリカの軍事関係の研究所が核戦争になっても通信が断絶することなく維持できるような冗長性の高いコンピューターネットワークを作り出す試みの中から生まれてきた存在である。
そのため、ネット上のポイント同士は複数の経路を経て情報をやり取りできるような構造になっており、ネット自体も特定のヒエラルキーを持たずウェッブという言葉に代表されるように網の目のように回線接続がされているものであった。

実際のところつい先日アメリカで起こった土木工事により誤って大変大規模なバックボーンが複数の場所で切断されるという自己であっても完全にネットワークが停止してしまうのではなく、混雑によって到達速度は遅くなったもののネットワーク接続はなんとか維持されていた。

しかし、日本はどうであろうか。インターネット雑誌の付録に付いてくるネット接続トポロジー図などを見てみるとIIJなどに代表される1次プロバイダーを頂点として海外と接続し、日本国内においても1次プロバイダーの下にピラミッドのようなヒエラルキーを構築して2次、3次プロバイダーが接続されている。よくインターネット雑誌などでも「上流のプロバイダーが混雑しているのでこっちまでスピードがでない」と行ったような記述がされている。しかしこれは何だか変な話だ。

そもそもインターネットの構造は上流も下流もないはずのだが。どうもこういった日本のインターネットの接続構造には日本人の性格がでているように思う。やはりすべてきっちりと何らかの規則性を以って接続していないと落着かないのだろう。

もちろんNSPIXと呼ばれる1次プロバイダー同士が回線接続をするハブのような場所が2つあるのだが、それにしてもこのどちらも今のところ東京にある。普段の時は良いのだが、インターネットの1次プロバイダーの集中している首都圏地区が災害で大きなダメージを受けたら日本のインターネットが機能しなくなってしまうと危惧する。神戸の地震の際にはインターネットやパソコン通信が災害時の情報伝達手段として活躍したようだが、東京の地震ではそうはいかないだろう。

もっとプロバイダー同士が網の目のように接続をすればよいのだろうが、それを促進するには未だ専用線の料金が高くて、うまくいかないようだ。なんだかこの理由も日本らしいと思うのは私だけだろうか。

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