Internet (July 27, 1997)
新しいデスクトップを買ったので、しばらくやっていなかったホームページ巡りを再開してみた。
私のインターネット環境はISDN接続なので、自分のホームページのメインテナンスと数人の友人のページ、それからメールチェックぐらいしかインターネットを利用していなかったのでここしばらくは全く不満を感じたことはなかった。一般的に言ってもかなり快適な環境のはずだ。プロバイダーはIIJ、Sonet、Bekkoame、MSNと契約を結んでいる。
さっそくNetscape Communicatorをインストールして久しぶりのネットサーフィングを楽しもうと思ったのだが、これがさんざんであった。アクセスをした時間が夜の11時過ぎというテレホーダイのゴールデンタイムであったことが最大の理由だろうが、あまりに接続が遅くて、全くお話にならない。最近はJavaやら Shockwave、Real Audioと言ったマルチメディア系のお作法を導入しているホームページが多いためファイルサイズも大きくなっていることから、まったく表示が遅くていらいらしてしまう。
プロバイダーに問題があるのだろうかと思い、いくつかのプロバイダーに接続を変更してみるが、それほど劇的な変化があるわけでもない。ISDNでこんなにいらいらするのだから、モデム接続だったら一体どうなってしまうのだろうと考え込んでしまった。
結局のところ爆発的なユーザー増加と、マルチメディア系のファイルサイズ増加にインフラの整備がついてこれなくなっているというのが実状なのだろう。
インターネットで無店舗販売と言った話がそこら中で議論されているが、こんなアクセススピードでは買い物を済ますまでに何十分もかかってしまい、到底成り立たないだろうと思う。
更に悪いことはNetscape Communicatorが大ぼけなソフトであることだ。もともとNetscapeのよい点は表示速度が速く、軽い操作感だったのだが、Netscape Communicatorは何もかもをすべて取り込もうとしており、まるでMicrosoft Internet Explorerと変わり映えのしないソフトに成り下がってしまっていた。それに不安定でやたらと一般保護違反が続発するし、このホームページを今作成するのに利用しているNetscape Composerに至っては日本語入力がまともにできず、変換ものろのろだし、この程度の完成度で世の中に出すなんてよっぽどNetscapeもMicrosoft IEの追撃が恐いのだろうか。早いところNetscape Communicatorはuninstallしてしまおうと思っている。
インターネットに関する文章を書く機会があると、「インターネットはすごいよぉ」などと書いている私であるが、正直なところこんな回線状況とソフトではさっさとWWWを利用するのをやめて、メールでの暮らしに戻ろうかと考えたりする。初心者の人たちもこれでは定着しないだろうなと悲観的になるのは私だけだろうか?