文章の素振り (June 10, 1997)
NORIKOさんの今日の日記に書いてあるわかりやすい文章を書く極意を読んでいたら、私の文章ってわかりづらいよなぁと思ってしまった。
参考までにポイント部分を引用してみよう。
- 無駄な表現、特に形容詞は省く
- 文章は短く簡潔に
- なんか文章のすわりが悪いなーと思ったら一晩寝かせる
- 文の中で2つ以上のことを言わない
- 1つのパラグラフで言うことは1つ
- 伝えたいことにぴったりの題をつけ、それから外れる文章やパラグラフは削除する
- 最後に。仕事じゃないのにA4一枚以上の文章(しかもオンラインで日記だ!?)を読んでくれる読者はめったにいません。
それでは、これに従って採点してみよう。
- 無駄な表現、特に形容詞が多いような気がする。抽象的な議論も多いな。
- 法律家の文章は回りくどいぞ。それに一つの文章が長い。
- 一晩寝かさずに書き終えたら速攻でアップロードだ。
- 文の中で4つぐらいの事を言ってる気がするぞ。
- これはなんとか守れているかも...
- 題から内容がわからないな。
- 短い日もあるが、長いとむちゃくちゃ長くてくどい。(タイプ入力が速いので調子に乗って書き過ぎる傾向あり。)
駄目だ、ほぼ全滅。代わりに「くどい文章を書く極意」でも作らねばなるまい。
書こうとしているコンセプトが無意識の内にはっきり固まっている日はさらっと淡泊に書けて「あっさりしていて、いいな」と思うこともある。けれども、概して翻訳調で関係代名詞的に句を重ねていく傾向があるというのが自分の文章に対する認識だ。改善するには、歯切れ良く短い文を重ねて、リズム感をだしていくことが必要なんだろう。
毎日「言いたい放題」を読んでいる人は気がつくかも知れないが、実は意識して様々な文体で書こうとしている。逆にそれが統一感を失わせているという説があるが、野球の素振りと一緒で自分に一番しっくりくるフォームを探すためにtry & errorを繰り返していると自分には言い訳しているのだ。
「なんだぁ 素振りに付き合わされているのか?」とお怒りになる方もいらっしゃろうが、その辺りはご容赦いただき、懲りずに毎日読んで、筆者の文章力の成長ぶりでも楽しんでほしい。無責任な筆者からのお願いである。