一歩前進 (May 24, 1997)
外資系の証券会社を辞め、オーストラリアのビジネススクールに留学している友人が一時帰国したので、1年ぶりに会った。
彼女は東京での生活では本当に自分らしい生き方はできないという結論を出し、自分の好きなオーストラリアへ行くことを選択した。もちろんwell paidの仕事を放り出してであった。
卒業まで10週間を残す段階になっても永住権の取得が不透明な状況だったが、今回の一時帰国で「日本では自分はhappyに暮らせない」という事を彼女は再確認し、卒業後もオーストラリアに留まることを決心したようだ。幸いにも永住権は無事取得できそうだということが判明したので、これから彼女は職探しをはじめる予定である。
「10週間後にどこで何をしているのかわからないってのはとっても不安だよね。お金もなくなっちゃうから働かなくちゃいけないし。なんで30にもなって一から全部やり直し、それも外国でなんて思うけど。でもオーストラリアに来ようって決めたのは自分だし、その決断には後悔をしていないよ。」「今という瞬間をhappyに生きていければ、それが積み重なっていって一生happyに生きていけるんだよ。」
と言う彼女がとてもうらやましく思える。
自分の人生は一回限りだし、他の誰のものでもない自分の人生だ。今自分を取り巻く状況がhappyでないとわかったら、そこに留まっている理由はこれっぽちも無い。もっと自分がhappyになれる所へ、多少は苦労が伴っても一歩前進していく生き方、そう彼女みたいな生き方を忘れないでいようと思う。