連邦地裁で原告側証人による証拠呈示のヒアリング実施
(4月1日)
(May 11, 1996 updated)
4月1日のヒアリング
3月11、12日のヒアリングに引き続いて4月1日に原告側証人による証拠呈示が行われた。
4月1日に証言台に立った証人
- Bill Burrington、アメリカ大手商業ネットAmerica Onlineのassistant general counsel and director of public policy
- Stephen Donaldson、Stop Prisoner Rape会長
- Andrew Anker、Hot Wiredの会長兼社長
- Howard Rheingold、作家でサイバースペースコミュニティーの専門家
- Barry Steinhardt、America Civil Liberties UnionのAssociate Director
各証人の証言の主要点
Burringtonは、もしCDAが有効となるのであればアメリカオンラインは全てのブルテンボードとチャットルームを閉鎖することが、唯一確実に法律違反を犯さない方法であると述べた。加えて、アメリカオンラインが保護者が不適切と考える内容を表示しないようなソフトウェアを今年中には導入予定であり、引き続き保護者のコントロールを可能にする仕組みを開発することを継続することを述べた。
Donaldsonは囚人に対するレイプを防ぐための運動を行っているが、その運動の一環として被害者による一次情報をホームページを通じて公開している事を述べた。多くの場合にこの情報は性的な表現を含んでいるために、CDAで言うところの"Indecent"な情報となることはほぼ確実で、その場合に彼自身が2年間の懲役と最高25万ドルの罰金を受けなくてはならないと述べ、CDAが教育的な目的を有する情報までも制限してしまう危険性を持っていることを述べた。
Wiredのネット版であるHot Wiredの会長であるAnkerは、Hot Wiredのサイトに収録されている"patently offensive"と見なされる可能性のある前衛アートを見せ、多くのネットサーファーはHot Wiredの登録ユーザー(Hot Wiredへアクセスする為にはホームページでregistrationが必要)にまでなることは少なく、従ってそれほど多くの人々に対してこういった画像などがアクセス可能になることはないだろうと述べた。
Rheingoldは、"Community Standard"というものを世界中に広がるネットの上で定義することが極めて困難であるという懸念を表明した。それと同時に、言論の自由と合衆国憲法修正第1条がネットの上で重要である理由を説明するために、サイバースペースが人々と出会い、友情を築く場所であり、インターネットが町の広場と等しい存在であると述べた。
Steinhardtは、サイバースペースの上での言論の自由に値段をつけることはできないと述べた。検閲問題を含む市民の権利を議論するためには、検閲の対象となる言葉を使わざるを得ず、ACLU (America Civil Liberties Union)のページは"indecent"なものを含んでしまう、従ってもしCDAが有効ということになれば、CDAに規定されているユーザー登録の手続のための費用が賄えないために、ACLUはホームページを閉鎖しなくてはならないと述べた。
原告弁護士のコメント
今日までの証言で、我々が議論しているのは単に一つのコミュニティーではなく、この法律は極めて広範で様々な価値観を持った聴衆に影響を与えるものであるということを法廷は理解してくれたであろうと述べている。