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インターネットとスピード


先日クリントン大統領のthe State of Union Address原稿をホワイトハウスのホームページからダウンロードし、プリントアウトして職場の大先輩に差し上げた。

アメリカの政府機関ではもはやオフィシャルなスピーチの内容はほぼリアルタイムといってよいほどのスピードでそれぞれの機関のホームページにアップロードされる。FRBなどもグリーンスパン議長のスピーチ全文を掲示している。 政府機関だけではなく、テレビ局や新聞社が放送原稿や記事などの様々な情報を提供している。

もちろん今までも努力すればスピーチの全文あるいは重要な個所の引用は入手することができた。しかしそれをするためには費用もかかったし、時間もかかった。誰もができるということではない。ところがインターネットとホームページのおかげで、それが即座に簡単に手に入るようになった。

職場の大先輩にプリントアウトを渡したのは、いまだインターネットを利用していない大先輩にネットのもつ情報入手ツールとしての価値を理解してもらいたかったからである。世界中に広がる大図書館を机の上のパソコンから自由に使うことができるという現実を知ってもらいたかったのである。大先輩は「いやぁ、僕はテレビすら見ない人間だから。(ワープロ専用機を指差しながら)まだまだこれで十分だよ。」とおっしゃった。

確かにまだまだパソコンは慣れない人には難しい存在だし、ましてやインターネット接続というのは大層難しいことのように思える。しかし、それをフルに利用できる人とできない人との間に生じる情報量の差は、ますます広がっていく。同じ分析能力を持つのであれば、鮮度が高く、かつ入手する情報量が多い人のほうがより価値の高い結論を引き出せるはずだ。

引き続き大先輩をインターネットの世界に引き込むよう努力していくつもりだ。