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大宰府


朝早いうちに博多駅近くの物件実査を済ませて、今回の出張の公式スケジュールは終了となった。

事前に連絡をしてあった福岡在住の友人とホテルで落ち合い、ちょっと早めなのだが梅の花を求めて大宰府へ向かう。天神から西鉄電車で30分程度。東京の感覚行けばほんとうに近い。それでも福岡の友人に言わせると、とんでもない田舎らしい。実際、車窓の景色も都市から田園地帯へと移り変わるのがわかる。かねてから大宰府には一度行ってみたいと思っていたが、今日まで果たせなかったこともあり、初の大宰府行きにかなりわくわくし、電車の中では遠足の子供状態である。

大宰府で有名なのは飛梅。大宰府に左遷された菅原道真のことを想って、京都の梅が一夜にして大宰府まで飛んできたという逸話である。

東風吹かば、思いおこせよ梅の花、主なくとも春な忘れそ

わたしの好きな歌にさだまさしの「飛梅」というのがあるが、これは大宰府のことを歌った歌である。“心字池にかかる、三つの赤い橋は、一つ目が過去で、二つ目が今。三つ目の橋で君が・・・”という歌詞通り、三つの橋を越えて本殿へと向かう。

残念ながらまだほとんどの梅の木はつぼみだったが、何本かはすでにきれいな赤や白の花を咲かせていた。梅も桜も日本を代表する花であるが、私は圧倒的に梅の方が好きである。桜の花には艶やかさと散り際の美しさがあるが、やはり、一年のうちで一番寒い時期に、まるで春の先駆けのように咲く梅、冷たい風に打たれながら、そっと私たちに春の訪れを伝える梅の花の控えめな美しさにはかなわないと想う。ぜひとも、次回は満開の時に来てみたいものだ。

ちょうど土曜日の午前中はぽかぽかとした陽気で、境内の梅の木の下で甘酒と梅が枝餅をおいしくいただき、一年ぶりに会った友人と積もる話を交わし、大変楽しい時間を過ごすことができた。忙しい中大宰府ツアーにご一緒してくれたいつきさんに多謝。