< 言いたい放題会議室・目次

SETI@HOME


SETIとは何の略だかご存知だろうか?

Search for Extraterrestrial Intelligence(地球外知性の探索)という意味である。どういったプロジェクトかというと、地球外知性が存在しそうだと思われる方向に電波望遠鏡を向け、受信された電波から人為性が存在しそうだと思われるパターンを探し出して、地球外知性の存在を探そうという話である。

それがどうした、という話になるが、この遠大なるプロジェクトに参加する機会が私たち個人にもインターネット経由で与えられているのがSETI@HOMEである。こちらのサイトにアクセスして所定のソフトをダウンロードしてたちあげると、電波望遠鏡で受信された膨大なデータのうちの一部分があなたのPCに送られ、PCの未使用の時間を利用して割り当てられたデータから人為性が存在するか否かを分析し、その結果が計算が終了すると指定されたサーバーに自動的に送信されるという仕組みである。

本来であればスーパーコンピューターを利用してえっちらほっちらデータ分析をするところを世界中のPCの空き時間を利用して計算を行い、擬似的に超スーパーコンピューターと同じような性能を得ようという話なのだ。

似たような話で有名なのは、フェルマーの定理を証明する作業が世界中のPCを利用して行われたし、円周率の計算のプロジェクトあるようだ。あるいはネット暗号を解読するといったことも行われているらしい。

ネットでつながったPC資源をその設置場所にかかわらず共通して利用するというコンセプトは新しいネットの世界を指し示しているような気がする。もともとコンピューターは圧倒的な計算能力をほこるホストコンピューターの仕様時間を細切れにすることによって、仮想でマルチタスクを達成するというところから新しい地平が切り開かれたのだが、今度はそれとまったく逆な流れが現れてきている。

世界中の仲間と連帯する気分を味わいながら、PC画面に出てくるスペクトラム分析の画像を見ながら、遥かかなたの星々に想いを馳せるのは、たいへん不思議な気分である。ぜひとも皆さんにも挑戦してもらいたい。