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残価設定ローン


先日からクルマを購入すべくいろいろなディーラーに出入りしているのだが、そのうちで自宅のすぐそばにあるディーラーへ試乗にでかける。

試乗した具合もなかなかよいので、いったいいくら値引いてくれるかといったやり取りをはじめるが、やはり台数が出る日本車と違って値引きも渋いものがある。見積書を作ってもらうのが一段落し、購入方法の話をするとセールス担当のお兄さんいわく「最近、6割以上の方が残価設定ローンを利用されますよ」。

聞きなれない名前のローンであるが、コンセプトはリースにそっくり。3年後の車検到来時に借り入れ期限が来るのだが、その際に残存するクルマの値段を事前に設定しておき、その分は月々の金利対象元本にしないというローンである。試乗したクルマだと残価設定率が大体4割。これはなかなかおいしい。残る6割のうち半分に相当する部分を頭金で支払えば、全体の購入価格の3割部分が実質的な借り入れ部分ということだ。

不動産と違ってクルマは流動性が確保されているので、借金があってもExitするのもそんなに難しくない。やはり自分のバランスシートがどうなっているかを常に気にしておかないと、私のような仕事では心の安寧を得ることはできない。

こう考えてみて、バブル時代にマンションを購入した人たちのことをふと思う。彼らはバランスシートが債務超過のまま月々のフローでなんとか支払いをまかなっているが、それとてリストラなどでフローが減少気味である。こういった人たちに消費に向かえといっても、気持ちがそちらに向かうとは到底思えない。かといって不動産価格が再度バブル時代の水準までもどることはそう簡単な話ではない。この問題が片つかないとなかなか消費ドライブはかからないのだろう。