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しつけ


中学生によるナイフをつかった犯罪がたてつづけにあった。

これを受けて世間では学校教育のあり方、家庭の役割が議論されているが、特に学校教育の話になるといつもピンぼけな議論がされていると私は感じている。世間の多くの人々が学校教育に多大な期待をかけているし、それゆえに教育現場の人々が批判にさらされるということは間違っている。

私は人としての最低限の有り様を教えるのは家庭の義務であると考える。学校はしつけを教える場所ではないのだ。それを勘違いしている人が多い。親が教えられないことを、学校の先生が教えられる訳がない。自分のことを棚に上げて「学校が悪い」「教師が悪い」と叫ぶ馬鹿な親がたくさん世の中にいるが、まず自分が子供に人としてのしつけをしっかりしてきたかを振り返ってみるべきであろう。そんなことを叫ぶ親はたいてい自分の出来が悪い。

親、学校関係者に存在する妙な学校教育に対する幻想がすべてを悪くしているだろう。

学校を特別視する必要はない。学校といえども社会の一部である。社会のルールである法律が破られているのであれば、しかるべく司法の手に委ねるべきである。それを妙に遠慮して学校内でいじめや暴力が横行していても司法の介入を善しとしないことに間違いの根元はある。子供を子供だからといって甘やかすからいけないのだ。たとえ子供であっても社会のルールを破った場合には当然の処罰があることを徹底すべきである。

子供を一人の独立した人格として捉えるということは、自由奔放になんでもやらせるということではない。自由を尊重するとともに、自らが負っている責任も尊重するということに他ならない。こういった理性的で合理的な考え方が日本の教育にもっとも欠落している。