航空券
April 20, 1998
今年3回目の出張でハワイに来ている。
夜10時成田発の日本航空のフライトでホノルルに来た訳だが、エコノミークラスはほぼ満席にもかかわらずビジネスクラスは空席だらけだった。私が座ったコンパートメントは約20席あるのだが、乗客は私一人。今までけっこう空いたフライトに乗ったことはあるが、ここまで空いているのは数年前に香港に行った際にビジネスクラスとファーストクラスの乗客が私を含めて4人だった時以来だ。スチュワーデスが微笑みながら「どうぞご自由にお使いください」と言ったのにはまいってしまった。20席も使ってどうなるものでもあるまい。
やはりホノルル往復正規料金32万円という価格のせいであろうか?
すかすかの座席に座りながら日経新聞を読んでいると「米航空券販売に新手法 消費者主導で価格決定 ネット仲介 オークション原理で」といった記事が目に留まった。消費者が希望の目的地、価格、クレジットカード番号、出発日をネット上で入力すると、参加している航空会社5社が空席情報を見て応札し、国内便なら1時間、国際線なら24時間以内に電子メールで回答が届くという代物である。
飛行機の座席はホテルの部屋と一緒で水物である。特定の日の特定の便の特定の座席というのは1つしか売られない。それと同時に空席だろうがなんだろうがフライトは飛んでいく。空っぽの座席のまま飛ぶよりも多少ディスカウントしても座席を埋めて飛んだほうが収入増になる。新聞の記事に出ていたアメリカの航空会社はこういうことを考えてオークション方式に参加しているに違いない。
ノーショーやらダブルブックの問題があるからそんなに簡単にはいかないという反論もあるだろうが。たとえば、チェックインを締め切ってから、オークション方式で希望するエコノミーの客に値段を入れてもらって、入札価格の高い順番にビジネスにアップグレードすればそれは直接収入増加につながるとも思う。やりようなんていくらでも考え付くのではないだろうか。
がらがらのフライトに乗りながら、まだまだ日本の航空業界もマーケティングに改善の余地があるなと思った次第である。