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GW&拡散


今日の日経新聞朝刊に「横並びGWはいらない?」という記事が載っている。

現在のGWのありかたに、都市部の30~40代の子供を持つ世帯の半数以上が疑問や不満を抱いているそうだ。不満の主要なものとしては「混雑・渋滞」「期間中の特別料金」が挙げられてる。

GW期間中の混雑やら渋滞は想像を絶する。数十キロに及ぶ高速道路の渋滞が全国各地で発生し、電車や飛行機も満席状態である。これではせっかく出かけても疲れが残るだけだろう。しかしこれまではGWには出かけるものだと言う社会的なドグマに支配され、たとえどれほど疲れようとも、出かけることに意味を見出す人が多かったが、それは今変ろうとしている。

本当にすごした時間の質を高める。混雑や渋滞に悩まされず、どれだけ豊かな時間を楽しめるかという点に人々の興味が移りつつある。休みが取れるだけでもありがたいという時代から、休みが取れるのは当たり前だが自分にとって満足がいく休暇を過ごせなくてはありがたくない。という時代へと社会が変貌しているのではないだろうか。

これは世の中の全ての消費行動に当てはまる。物が手に入るということがありがたかった時代から、他ならぬ自分が欲しいものを手に入れることに価値を見出す時代への変化。

最近個人消費が大幅に冷え込んでいる。確かに将来への不安が消費を抑制しているのも事実であろうが、消費の中心を占める世代のテイストが確実に変ってきていることもその一因ではないだろうか。どれほど高品質の商品が低価格で提供されようとも、それが大量消費されるものであれば全く消費者に興味を示されないという時代が到来している。

これまで製造業者や流通業者は様々な広告戦略を以ってして、大量生産されたものを「あなただけの物」として売り込んできたが、そういった手法がもはや通用しない時代へと消費のトレンドが拡散してきていることを感じる。

商品、むろんこれは形ある物だけでなく無形のサービスを含むのだが、を提供する側が今までの画一的大量消費を前提とするパラダイムから抜け出さない限り、どれほど景気浮揚策が打たれようとも消費の拡大は簡単には起きないように思えて仕方が無い。