就職活動
May 4, 1998
新入社員のなれないスーツ姿を見ていたと思っていたら、今度は就職活動をしていると思われる学生たちのスーツ姿がオフィス街に目立つようになった。だいたいビルの前などのお決まりの待ち合わせ場所に何人もの学生が不自然に立っていたらそれは就職活動中の学生だろう。
就職協定が廃止されてからどんどん新卒採用は無茶苦茶になっているようである。私のころ(とは言っても12年も前だが・・)は夏が就職活動の最盛期であったが、今は3年生の1月頃からはがきによる資料請求が始まって、もう4月中には内定を出している企業もあるらしい。内定した学生の拘束やらで授業がまともにできないと大学側も悲鳴をあげている。
労働力の流動化という話はあるものの、いまだ終身雇用という社会のレールは崩れておらず、それに乗り遅れてはならないという学生側と、少しでも優秀な学生を採用しようという企業側の焦りが混乱を引き起こしているようだ。
そんな中、最近私が注目しているのがインターネットを通じた学生たちの就職情報交換である。メーリングリストやHP、掲示板などインターネットは就職学生にとっては大変な情報ツールになっている。ここ2、3年ネット活用が言われていたが、今年は更に本格化している。とある学生のやっている掲示板HPは数十万ヒットにも達している。暇を見てはこういうサイトに立ち寄っているのだが、自然発生的な情報交換に圧倒される。
この不況下、どうみても採用される学生側が採用活動においては弱者の立場となるだろう。その弱者を救っている情報網がインターネットであるのはとても興味深い。これから会社に入ってくる学生たちは、社会に出る前に既にインターネットを武器に自分の人生を左右する情報戦を戦いぬいている。これは素晴らしいことだと思う。きっと彼らは企業社会における情報戦略のあり方を変えてくれる時代を作ってくれるだろう。
そういう学生たちを採用する「おやじ達」は一人ではメールも送れないし、ホームページといえばエロサイトを見るのが精一杯なような輩ばかりなのが、この世の中の矛盾しているところである。そういう「おやじ達」をきっちりリストラして日本企業は本当の競争力を取り戻してもらいたいと願うばかりである。