Hotel Hana Maui(その1)
May 10, 1999
今回のハワイ旅行の前半はマウイ島のHanaというところに訪れている。
マウイ島で有名なリゾートは島の西側にあるKaanapaliとWaileaである。最近はオアフ島に飽きた日本人観光客が結構出かけているようだ。
私の訪れたHanaは2つのリゾートとは反対側の島の東側にある。マウイ島の中心Kahuluiから65マイル(約100キロ)はなれ、ほとんど開発の手が及んでいないとてもHawaiianな場所。車で行く場合にはKahuluiからHana Hwyを延々2時間半近く運転することになるのだが、今回私は1日に2便飛んでいるプロペラ機で行くことにした。
Kahului空港のはずれにあるHana行きの発着場はまるでどこかの田舎町のバス停のよう。「おーい」と呼ぶと、受付のおねえさんが奥からあらわれ「あらぁ、ハナに行くの。いいとこよ。のんびりしてらっしゃいねぇ」とのどかなものである。飛行機は12、3人乗りのプロペラ機。昔住んでいたIthacaの町に行くのもこんな飛行機で行ったなぁと妙な感慨にふける。
乗客はなんと私一人。コパイロットが降りてきて「あらぁ、あんた一人なの」なんてニコニコしながら荷物を載せてくれる。Kahului空港から飛び上がってフライト自体はわずか15分程度。海岸線沿いを低空で飛行していく。草木が茂るさまは、サトウキビ畑が広がる西側海岸線とは全く趣を異にする。ちょうどカウアイ島のようなGreenaryな雰囲気である。
飛び立ったかと思うと、あっという間に着陸。Hana空港は管制塔もない、滑走路だけの小さな空港。周りには何にも無い。Ithaca空港ですら管制塔があったのにと思っているうちに、さっと飛行機は着陸する。コパイロットが私の荷物を降ろしてくれるのだが、それと一緒に新聞やら郵便物も降ろしている。このフライトは日に2回のライフラインなのであろう。
空港は小さな小屋に飛行機会社のカウンターとレンタカー会社のカウンターがあるだけ。過疎の町の駅舎よりも小さな感じ。荷物を受け取って外に出ると、おじさんが近寄ってきて"Mr. Kinoshita, ALOHA! Welcome to Hana Maui"。午前中のフライトで来るお客さんは私一人だけらしいので、簡単に私だということがわかるようだ。荷物をクルマに載せてくれるのだが、このクルマがまた渋い。どこぞの遊園地にでもありそうな昔の小型バス。木でできたベンチ型の座席が4列ならび、もちろん窓ガラスなんてものはない。単に高い屋根が上にのっかっているだけの代物。いったい何十年使っているのかと不安になるが。助手席に載せてもらいホテルへと向かう。
ホテルまではクルマで約10分。美しい熱帯の木々に囲まれる道を幌馬車モードのクルマはガタガタとのんびり走り抜けていく。途中何台かのクルマとすれ違うが、みんな知り合いのようで、運転手のおじさんは陽気に手を振って声をかけていく。道すがらいろいろと話を聞くと、このHanaの町は人口わずか2千人。両サイドに20キロほどいくともう少し大きい町があるようだが、そのちょうど真ん中のひなびた町である。
ホテルに着く前に飛行機で運んできた新聞を町に2軒あるお店に届ける。ホテルはもうすぐそこだ。