七夕
July 7, 1998
今日は七夕。1年に1度天の川を渡り逢瀬を楽しむ分かれ分かれになった恋人達の物語を思い出す。
小さい頃初めて七夕の話を聞いたときには空を見上げ、薄ぼんやりと帯のように天空を横切る天の川を見つけ、彦星と織姫の物語に想いを馳せた。
今、東京の空を見上げても天の川は見ることができない。七夕の話を聞いた子供たちは空を見上げてどんな風に感じるのだろうか。真夜中になっても眠ることのない都市の明かりに照らされる空の下では、誰も彦星と織姫の物語のような想像の翼を広げることができない。とても寂しいことだ。
減税、金融システム対策などなど。選挙公約に踊るさまざまな主張。もちろん、そういった具体的な政策も重要であろうが、次の世紀を担う子供たちが想像力を発揮できる環境を持った社会を築くといった大きなビジョンを持った政治家が登場してきても良いのではないか?人間の進歩を支えてきた想像力を失った社会の行く末は暗い。