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額面割れ


日本長期信用銀行の株価の終値がついに額面を割れた。21日はざら場で額面を割り込んだが、今日はついに終値も額面を割り込んだ。

6月後半の大幅な株価急落を受けて長銀は住友信託との合併構想を発表し、株価は一時100円を取り戻したが、それもつかの間再び合併直前の水準に戻ってしまった。

もちろん株価がすべてではない。しかし信用を売り物にする金融機関の株価が額面を割れているというのは極めて異常な事態である。この異常な事態であっても長銀の経営陣から多くは聞こえてこない。確かに合併に関する検討は始まったばかりであるし、金融監督庁の検査も未だ完了していない状況の中で、確たる将来の話をすることは困難かもしれない。とは言え、まったく日々前に進んでいないと言う訳でもないだろう。

たとえその歩みは遅いものであっても、間違いなく一歩一歩前に進んでいることを、長銀の経営者は株主、預金者に対してもっと頻繁に説明する義務を負っている。参議院選挙の大敗を受けて、自民党の幹部が言った言葉が思い出される「改革自体は間違っていなかったが、それをもっとわかりやすく国民に説明しなくてはならなかった。」

市場では不言実行は評価されない。有言実行のみが生き残れるのである。長銀経営者のアカウンタビリティーが今問われているのである。