神宮の花火
August 22, 1998
今年初めての花火見物にでかけた。
NORIKOさんの青山のマンションに集合すると、ぼぶべっく氏、預言者氏がすでに到着している。私が持っていったキャンティクラシコを呑みながら、ケータリングのサンドウィッチで腹ごしらえ。
NORIKOさんのマンションから眺める街の景色、特に夕暮れ時の景色はとても好きだ。ベランダに腰掛けながらそんな景色をぼーっと眺めていると、そろそろ花火大会の時間が迫ってきたので、神宮外苑へと向かう。青山通り沿いには準備万端の人達がビニールを敷いて、すでに宴会体勢となっている。人ごみを見ていると、最近は細かい集合場所は決めないで、現地に到着したところで携帯電話やPHSで居場所をチェックするのが主流のようだ。やたらと電話をしている人が目に付く。
並木道を通って奥へと進んで、交差点横の歩道に座り込み、ビール片手に花火の始まりを待つ。ちょうど7時頃に一発目が空へ上がる。おお、さすがに至近距離で見る花火は迫力だ。ひゅるぅると登っていく音、頂点で爆ぜる音。目の前がちかちかしそうな光。やっぱり花火は日本の花火が一番。
単純な花火ばかりではなくて、どれも一ひねりがしてある。色が新しい色だったり、前の政権のように小さな光があちこちに迷走していく花火などなど。みんなに評判が良かったのが、金色の簾やなぎ。なぜか趣味が一緒なのが面白い。
一瞬輝いて、そして消えていく花火。派手やかなのに、でもその反面とてもあはれなのが花火。
歩道に座り込み、ビール500ミリ缶を片手に花火を見ていると、今までの夏のことが甦る。学生時代は毎年恒例だった鎌倉の花火、友達のマンションのベランダで宴会をしながら眺めた横浜の花火。静岡支店にいたころ見た焼津の花火。某生保の寮の屋上で見た江戸川の花火。この神宮の花火も色々な場所で見た。伊藤忠の中だったり、市ヶ谷のNORIKOさん旧宅だったり。
その時々で、いろんな仲間と一緒に夏と花火を楽しんでいる。金融不安が来ようと、株価が下落しようと、為替が急落しようと、銀行が潰れようとも、僕等の夏は来年もやってくる。そして、きっといつもと変らず仲間と一緒に、ビールを片手に大笑いしながら、次の夏と花火のことを考えているに違いない。