コミュニケーション飢餓
October 2, 1997
コミュニケーション関連の技術革新はいちじるしい。携帯電話、PHS、インターネットメール、グループウェア、インターネット電話などなど。
最近の調査によれば、若い世代のコミュニケーション関連の出費額は増加を続けているらしい。それ故CDが売れなくなったという分析まであるくらいだ。まあPHS、携帯も安くなってきたので、仕事以外のプライベートでもそれほど無理しないで利用できる状況になったのが最大の原因だろう。
いままでこれほど他者とのコミュニケーションを確保することが容易な時代はなかっただろう。地下鉄の駅でも、疾走する車の中でも世界中と連絡が付く。衛星携帯電話を利用すれば砂漠のど真ん中だって電話がかけれるのだ。そういったコミュニケーション手段の充実が、本当にコミュニケーションの質的充足につながっているのかというと、どうもそうではないように思える。
飽食の時代の中、拒食症といった病により餓死していく人が出ているのと同じことがコミュニケーションにおいても起きつつあるのではないか。豊かなコミュニケーション時代におけるコミュニケーション飢餓状態という皮肉な状況だ。