声を大にして
October 26, 1997
世の中では「声が大きい奴の意見が通る」と言われることがままある。今晩何を食べに行くかから始まって、会社での仕事の方針、恋愛だってそうかもしれない。
しかし最もこれがひどいのが今の日本の政治だろう。政治において「声が大きい」のは特定の圧力団体と呼ばれる存在である。別に圧力団体の存在自体を否定するつもりは毛頭無いが、組織された意見は実際にその意見を支持している人数よりもはるかに大きな意味を政治の世界では持ってくる。それは果たして正しいことなのだろうか?
そういった政治状況の中でもっとも割を食っているのが今や有権者の圧倒的大多数を占めている給与生活者、世間ではサラリーマンと呼ばれる層である。
国際競争力を持たない農業向けの補助金がその使い道に困るくらいに支払われ、使いもしない土木工事に談合で高い金を払い、誰も住まない公共住宅を作り散らして税金が無駄使いされている反面、医療費の自己負担は倍増し、源泉徴収でガラス張りで課税され、売上税率は知らぬ間に引き上げられ、いつ来るかわからないリストラの波におびえるのがサラリーマンである。
そんな状態で歯を食いしばり、何も言わず黙々と働きつづける。本当にそれは正しいことなのか?
たとえ1人1人の声は小さくともそれが10人になり、100人になり、1,000人になり、1万人になっていけば、必ずその声は政治の耳に届くはずである。組織された圧力団体の意見をひっくり返し、世の中を自分達にとってより住みよい方向に変える声になっていくはずである。
まず声に出さなくては何も始まらない。
今日、それが小さな一歩であるが証明された。宮城県の有権者は既存の政党政治に対して明確なNOを突き付けた。それは100円カンパの積み上げであり、小さな有権者の1票1票の積み上げである。
自分達の声の持つ力を信じていこうではないか。