マクロの視点
December 17, 1998
伊藤師匠と同僚の方と昼ご飯をごいっしょした。
師匠がお勤めの住信基礎研究所で発行されている首都圏オフィス賃料の推移に関するレポートについて、担当の方からお話を聞くためである。
日経新聞にも取り上げられていたこのレポートは大変価値のあるリサーチである。不動産というと、あの物件が、この物件がという捉え方しかしないのが一般的であるが、市場が効率性を得るためにはマクロ的な視点が常に必要である。株式投資をする際にもマクロ経済に基づく景気見通しや業界全体の見通しをもとにするのと同じことである。
特定の不動産に投資することを合理的に説明するためには、日本の経済見通しから入っていって、特定の地域の今後の景気状況、人口移動状態、物件の性質、それに関連する業界の状況、そして近隣競合物件の賃料推移などなどを分析しないといけない。
しかし、いままで右肩上がりの神話の中ではこういった手法は全くと言っていいほど日本では発展してきていない。そして、その分析手法の基礎となるデータも欠落しているのである。
一刻も早く、基礎的なデータの蓄積を進める必要を痛感するのは私だけであろうか?